けいのブログ

Key's Bricolage-log

【語りたい】#2 サカキ様の半生を考える【ポケスペ考察】

■テキスト版はこちら。要点だけ知りたいという人やスマホの人はこちらをどうぞ。

keypksp.hatenablog.com

 

■この記事はそのテキストの元になった議論(?)を編集したものです。PC推奨。

 

登場人物紹介

けいちゃん:このブログの主。つい最近まで「10まんばりき」の命中率が95ということを知らず、外して少しパニックになった。

司会:司会。

 

 

 

ここはトキワシティ。トキワは緑、永遠の色。

そこに1人の目つきの鋭い少年がいた。

 

彼の名はサカキ。

後に悪の秘密結社、ロケット団を率いる人物になる男である。だが、まだその運命を知る者は誰もいないのであった…

 

 

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司会:ちょっとちょっと。何なんですかこれは。

 

けいちゃん:え…?何がですか?

 

司会:いや、おかしいでしょ。何を始めてるんですか。

 

けいちゃん:今回はポケットモンスターSPECIALのサカキの半生を考えてみようというテーマで…

 

司会:それは存じています。

 

けいちゃん:ハイ、だからその私の考えを再現ドラマ仕立てにしてそれを元に解説してみようと思って。

 

司会:なるほど、わかりました。(不安になってきたぞ…)

 

けいちゃん:それじゃまたVを再生しましょう。

 

 

Chapter 1:サカキの少年時代

今も昔もトキワシティは穏やかな町だった。

緑に囲まれ、都会の喧騒もどこか遠く。

 

しかし、それは人によってはどこか息苦しい町ということの裏返しでもあった。

3年に1度、セキエイ高原で開かれるポケモンリーグ。その時を除けば街を訪れる者はそれほど多くはなく、隣町であるニビ、マサラとも人の往き来はまばら。

気付けば顔見知りは同じ町の人ばかりで、勝手知ったると言えば聞こえはいいが、それはそれでやはり息が詰まるというものである。

 

でもそれを口にしてしまうと何だかこれまでのことが、そして明日が変わってしまう気がして、大人たちは皆口をつぐむ。そうして変わらない毎日をやり過ごしていく…

 

 

そんな町で生まれ育ったサカキ少年は、大人たちのそうした見て見ぬ振りをしている態度が心の底では我慢ならなかった。

 

 

彼は強かった。ポケモンを扱わせたら大人にだって負けなかった。相棒はトキワの森で捕まえ育てたビードル、今は進化してスピアー。

末はジムリーダーか…なんて言う大人はいなかったし、ましてや本人もそんなことは思ってはいなかったけれど、その強さは際立ったものだった。

 

でも彼にとっては行き場のないもやもやをバトルにぶつけ続けていたに過ぎない。

だがその結果、いつの間にか彼にかなう者はこの町ではいなくなっていた。

 

 

 

しかし、彼は無力でもあった。

いくらポケモンが強くたって、彼は子どもだった。

 

彼は親の愛に恵まれなかった。

彼の親は「愛」と称して彼を殴った。

 

最初はなぜ殴られるのかわからなかった。

次は自分が悪いからだと言い聞かせた。

だが、彼の心はずっと違うと叫んでいた。

ただ、その嵐が通り過ぎるのを待つばかりだった。

 

 

 

数年が経ち、気付けばサカキ少年は青年と呼べる年齢に成長していた。

そしてその頃には…サカキという名は表の世界でも、何より、裏の世界でも知られるものになっていた。

 

 

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司会:念のため確認しておきますけど、親のくだりは公式設定ではないですよね?

 

けいちゃん:そうですよ!ポケスペでもゲームでも登場していない、あくまで私の創作であり予想の部分です。

 

司会:わかりました。

 

けいちゃん:もちろん虐待を受けた人はみんな道を踏み外すとか、悪事を働く人はみんな虐待を受けていたとか言いたいわけでは決してないですよ。

ただポケスペのサカキについて考えるとどうしても虐待的な痕跡を感じざるを得なくて。

 

司会:それはどこでしょうか。

 

けいちゃん:それが出てくるのがこれからなので、もう少しお付き合いくださいませ。

 

 

Chapter 2:サカキの青年時代、シルバーの誕生

サカキ青年の強さは、子どもだった頃よりも更に凄みを増していた。

多少「やんちゃ」ではあったが、その強さを疑う者は今や少なくなっていた。

 

生活にも変化が訪れていた。

心はどこか荒んだままでも、親よりも大きく強くなった身体、一人でも生きていける術を身に付けた彼はおそらく生まれて初めて生きている実感を得ていたに違いない。

 

 

 

そうした中、転機になる出来事が2つ起きた。

 

 

1つはジムリーダーへの就任。

「やんちゃ」な彼の就任を疑問視する者もいたが、何よりもその実力がそうした声を黙らせた。

就任した地は…故郷であるトキワシティ

 

自らの出身地であり、また相棒のスピアーと巡り合った土地。

一方で、未だ消えぬ心の荒みを思い出す土地でもある。

 

そうした、誇りと怒りがないまぜになった故郷。

そのジムリーダーになるということは、彼の心に何をもたらしたのだろうか。

望んだことだったのか、はたまた運命の悪戯なのか。

真実は彼の心のみが知る。

 

 

そしてもう1つの転機…それは息子であるシルバーの誕生だった。

 

 

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司会:時系列はこれで合っているんでしょうか?

 

けいちゃん:多分。シルバーのニューラが5章で思い出した記憶の通りなら、ニューラはトキワジムを知っていたわけで。つまりシルバーが生まれた時点でサカキはジムリーダーの座に就いている。

 

司会:なるほど。あれ、そういえばまだロケット団結成していませんね?

 

けいちゃん:これもシルバーの発言を元にしていて。9章で何度か「ロケット団結成の理由は自分にあるのでは…」と言っていますよね。だとすると、結成はシルバー誕生以降で、かつ「仮面の男」のホウオウによる拉致事件以降と予想できるんです。

 

司会:わかりました。そう考えるとポケスペにおけるロケット団って…

 

けいちゃん結構歴史の浅い組織だよねぇ。ただ、ここで「やんちゃ」と書いている部分の内に、前身の組織みたいなものは既に結成していたり活動していた、みたいなことは思っています!

 

 

Chapter 3:特別な時間、そしてさらわれたシルバー

サカキは自分の子どもが生まれる、なんてことに何の希望も抱いていなかった。

むしろ嫌悪感や不安の方が大きかったかもしれない。

 

必然的に自らの少年時代に想いを馳せざるを得なくなるからだ。

 

だが神様なんてものがいるのなら、彼の運命にそうした1ページを加えた。

それがシルバーだった。

 

 

最初は戸惑ったに違いない。

自分がいなければ生きていけない弱い存在。

少し成長したと思っても、ものをすぐなくす。そんな、いつまでも目を話すことができない存在…

 

何もかもが自らが生きてきた…

いや、「生き抜いてきた」や「生き残った」と言った方が正確な人生とは違っていた。

 

 

もし神様がいるのなら、その神様は、サカキにシルバーだけでなくもう1つの「あるもの」も授けていた。

それは、自らの傷を見つめる強さと、その上で弱きものを慈しむことのできる人としての大きな器であった。

 

 

シルバーが生まれたことによって得られた新たな生活は、これまで荒んでいたサカキの心を、僅かにかもしれないが確かにほぐすような、そんなかけがえのない時間だったに違いない。

 

 

 

しかし、サカキを見つめていた神様は1人だけではなかった。

あまりにも残酷な運命の神様もまた、彼を見つめていた。

 

 

シルバーが生まれてから2年後、大きな鳥ポケモントキワシティの空を舞った。

 

 

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けいちゃん:小説とか全然書いたことないんだけど、ここまでの描写って表現過剰かしら?

 

司会:そこは読んでくれる人に委ねましょう。

 

けいちゃん:デスヨネ。

 

けいちゃん:この章は、サカキのシルバーへの愛はどこから来ているのか?から考えたものです。

 

司会:サカキは5章、9章、あと一応13章などから考えても、とてもシルバーを大事にしていることがわかりますもんね。

 

けいちゃん:私はサカキにとってシルバーという存在は何かしらの癒しになっているのでは?と思っていて。

癒し、といってもアロマ嗅いでリラックス、とかじゃなくてセラピー的な方のです。これまでに受けた傷に対応するもの。

 

けいちゃん:とはいえこうした部分は最後に改めてまとめようと思うので、ここではこの程度に留めましょう。

 

 

Chapter 4:吹き出した怒り、ロケット団の結成

「仮面の男」の悪意によりシルバーはサカキの前から姿を消した。

サカキの心には、怒りが湧き上がった。

 

 

「仮面の男」に対する怒りは当然あっただろう。

 

だがそれ以上に、シルバーとの生活によって凪いでいた心。

そこに秘められていた、生まれてからこれまでの傷。

見つめ、受け止めることはできても、消えることはない傷。

それが生み出す、怒り。

 

シルバーがいなくなってしまった今、もはやそれを抑えるものはなくなっていた。

 

 

幼い頃、覚えた教訓。

 

強き者は弱き者を虐げても良い。なぜならこの世は弱肉強食なのだから。

親は子から尊厳や自信を奪い、それで自らの空虚を埋める。

 

暴力こそがこの世の本質。

 

「やんちゃ」な道…今や「悪」の道、に進む際の決心。

絶対の強さのためには、善き心などは不要。

 

 

これらが生み出す「強さ」によってサカキは裏の世界を上り詰めた。

次第に付き従うものも増えていった。

 

…そう、ここにロケット団が産声をあげたのである。

 

 

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けいちゃん:9章のサカキ様のセリフって結構難解だと思っていて。例えば何でロケット団を結成したの?ってことはよくわからない。強いて言うなら私利私欲かな、くらいで。

 

司会:そうですよね。

 

けいちゃん:でも私利私欲だけであそこまでの悪の組織を作れるかなぁ?って疑問があって。そうなると他に何か大きなエネルギー供給源があるんじゃないかと。

 

司会:エネルギー供給源、ですか?

 

けいちゃん:そう。例えば怒り。もっと言えば、本来向けるべき相手に向けられないがために別の対象を延々と破壊し続けなきゃいけないようなもの…

 

司会:ああ〜、なるほど…

 

けいちゃん:そうすると「シルバーがさらわれた時期」と「ロケット団の結成時期」が被っている問題も解決する気がして。

「シルバーのせいではない」けれど「シルバーがいなくなったこと」でサカキ様の中で何かが歯止めがかからなくなっていって…みたいに。

 

司会:これは少しヤナギの人生にも重なりますかね?

 

けいちゃん:あ、本当だ。ヤナギも愛する存在を失ったがために妄執に囚われていくわけですもんね。

これいつか言おうと思っていたんですけど、ヤナギもきっと「2匹のラプラスを失ったから」破壊の道に進んだわけじゃなくて、「元々何かの傷を持っていてラプラスの喪失をきっかけに」それが吹き出したんじゃないかっていう。

 

司会:かもしれませんね。

 

けいちゃん:そしていつしかラプラスを取り戻すこと」で「傷が癒える」と信じるようになり、「愛するものを取り戻す」ために「他人の愛するものを破壊する」という矛盾から目をそらすことができるようになっていったという…

 

司会:ああ〜、これXYに登場するAZと一緒だ…普遍的な痛みと悲劇というか。

 

けいちゃん:ですよね〜。とはいえ本題からは逸れるのでこれはここまでにしときましょうね。

 

 

けいちゃん:で、ですよ。9章でサカキ様が「因果応報」「覚悟の上の非道」と言っているんですけど、これは自分にとって悪事とはやりどころのない怒りの代替行為であり、その自覚があるということを意味していると思うんです。

 

けいちゃん:「覚悟の上の非道」とは「これが八つ当たりってこったぁわかっちゃいるけどやめられねぇ、この衝動をなかったことにはできねぇんだ」という自覚であり、ゆえにそれによって起きたことは自らの行いが招いたものである、つまり因果応報という。

 

司会:その口調は何なんですか?

 

けいちゃん:イヤ、何となく…

 

 

Last Chapter:ロケット団という悪、そして壊滅

ロケット団は数々の悪事に手を染めた。

ポケモンの売買、実験、カントー地方の支配…

 

中でもサカキにとって肝いりだったのはカントー地方を股にかけたポケモン支配体制。

タマムシ、ヤマブキ、クチバ、グレンを経て、最後トキワに辿り着くシステム。

 

計画の最後の地に故郷を選んだのは単純な合理性からだったかもしれない。

だが彼にとってはどこか必然性を感じるものだった。

 

 

町の人々は、この町を代表する人物であるジムリーダーが、自らの町の誇りを汚すような計画を立てているなど夢にも思わないだろう。

 

ましてやその人物、サカキは人一倍トキワに誇りを持つトレーナーである。

……それを知るものはもはやいなくなっていたが…

 

 

彼がジムリーダーであることは忘れ去られるようになっていた。

今やこの町には強いトレーナーもおらず、育て導いてくれる者もいないのだから。

 

 

 

こうしてトキワの森ロケット団にとっての巨大な養殖場と化した。

…ある少年がその野望を阻止するまでは。

 

 

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けいちゃん:ハイ、ということでここまでが妄想再現Vでした!

 

司会:(ちゃんと辿り着けたんだ…)

 

けいちゃん:何か言いました?

 

司会:いいえ。

 

 

けいちゃん:では、ここからはけいちゃん解説のコーナーです!

 

けいちゃんロケット団の悪事、特に1章のを眺めていた時に違和感があったんです。あれだけトキワに誇りを持っていることを窺わせるサカキ様が、なぜあんな故郷の地を汚す計画を立てていたのか?という点です。

 

司会:言われてみれば確かに。

 

けいちゃん:私の考えは故郷に復讐したかったからではないかと。厳密には復讐したいのは自分の親ということになるのでしょうが、親と故郷を重ねている、あるいは親の代わり/その象徴としてだとか、もしかしたら自分への暴力を見て見ぬ振りをしていた町の周りの人間たちへの不信感とか…まぁそういった諸々の代表として。

 

司会:ああ〜。

 

けいちゃん:町に誇りを持っていることに疑う余地はないでしょう。スピアーを大切にし、メガシンカまで習得している。でも悪事をみれば故郷を汚してもいる。

そこからサカキ様は故郷を誇りに思っている、けれど故郷に傷付けられてもいる…という仮説を立てたんです。それならこの矛盾した態度が理解できるようになる。

 

 

「愛」の名を借りた暴力

けいちゃん:少し引いた視点から見ると、サカキ様の行いってモラル・ハラスメント的でもあるというか。

 

司会:すいません、モラル・ハラスメントについて説明ください。

 

けいちゃん:あ、ごめんなさい。ここでいうモラハラは「モラルを盾に行うハラスメント」ではなく「隠蔽されたハラスメント」もしくは「矛盾したメッセージで行うハラスメント」のことです。

 

司会:もうちょっと具体的に言うと。

 

けいちゃん:「愛しているから殴る」とか「お前を心配しているから束縛しているんだ」みたいな…つまり特別陰湿なやつです。

 

司会:それがサカキの行いと重なると?

 

けいちゃん:そう。「町を守るジムリーダーが町の誇りを汚す」とか「トレーナーたちを教え導く存在がジムをほったらかしのままにする」とか。

ちょっと難しく言うと、攻撃者が隠蔽された暴力。

 

けいちゃん:これ、関連するかどうかわかんないけど、多分サカキ様ってジム勤めしていた頃ってなんだかんだ言って「良いジムリーダー」だった気がするんですよ。

根拠としては、彼は善悪問わねば人としての器が大きいことと、何よりその頃はシルバーがいて精神的に安定していたこと。

そんなイメージがあったから、町の人は突然いなくなってもそこまで気に留めなかったのでは。「あの人だったらいつか帰ってくるだろう」くらいに思っていたんじゃないでしょうか?

 

司会:ああ〜、そうかもしれません。

 

けいちゃん:でも実際はその後悪事に手を染め、故郷を汚していた。忘れ去られていたとはいえこの町のジムリーダーという看板を背負ったまま。

もちろんジムリーダーという肩書きや地位がもたらすメリットも多かったんでしょうけど、最大の理由は何よりサカキ様にとってこの構図がしっくりくるものだったからじゃないでしょうか。

 

司会:しっくりくる…ですか?

 

けいちゃん:そう。自分が受けてきた傷と同じだから。「愛をくれるはずの人から殴られる」「守ってくれるはずの人から見捨てられる」と同じ構造で「町を代表する人物が町を汚す」「町を導くはずの人が町を見捨てる」…復讐の構図としてこれ以上のものはないでしょう?

 

司会:なるほど、最初に言っていたことはここに繋がるんですね?

 

けいちゃん:ハイ。繰り返しですが、こういう視点で見るとサカキ様の一見矛盾した行動も繋がって見えると思うんです。

 

 

まとめ

けいちゃん:最後に9章のサカキ様とシルバーの問答についてまとめておきましょう。サカキ様はシルバーから「おまえを改心させる」と告げられた時、どこか満足そうな笑みを浮かべていますね。

これはサカキにとってシルバーの存在、およびその成長は癒しとか救いであるからだと思うんです。

 

司会:癒し、救い。

 

けいちゃん:ハイ。多分、今のサカキ様ってもう立ち止まることができないんですよ。

シルバーの誘拐を機に吹き出したものはあまりに大きかったこと、そしてそうして率いてきたロケット団には今や他所では生きていけない、あるいは他所に放り出すとロクなことをしでかさないような奴がいっぱいいること…

 

司会:ロケット団がすでにロクでもないことはしていますが…

 

けいちゃんまぁそれはそれ。話を戻しまして、そうした奴の代表といえばリョウ、ケン、ハリーら中隊長とか、男泣きラムダとか、ね。

 

司会:納得のメンツですね。

 

けいちゃん:中隊長たちはどこかコミカルな奴らですが、あいつら犯罪歴十何年レベルの年季の入ったエリートまったく更生しない奴らですからね。

ただサカキ様の性格からすると、彼らの面倒を一回見ちゃって、その上付き合い自体が長くなっちゃったらもう見捨てることはできないでしょ?

 

けいちゃん:彼らの事情は知る由もありませんが、もしかしたら彼らもまたサカキ様と似た境遇を生きてきた人たちなのかもしれない。

だからといって悪事に手を染めることは肯定はされないかもしれないけれど、倫理を超えたところでは、そうした自分と似たどうしようもないものたちに情をかけることもまた人情というものではないでしょうか?

 

司会:サカキ様、カリスマですもんね。

 

けいちゃん:そう。だからサカキ様は絶大なカリスマを誇る…なんて見方もできるかもしれませんよね。

 

 

司会:だから、サカキはロケット団を再興もするし、悪の道の歩みを止めることもない、と。

 

けいちゃん:ハイ。でも、こうしたサカキ様の傷を癒した人がいる。それが、生まれたばかりのシルバー。

なので格好つけて言うと、シルバーはその身にサカキの怒りを食い止める宿命みたいなものを持っているし、事実1度止めた(はずである)。

 

司会:だから、サカキにとってはそうした宿命を持つシルバーに止められることは本望でもある、ということですか?

 

けいちゃん:私はそうだと思います!もう自分では止められないけれど、止められることもまた望んでいる。

…あ、念のため言っておくと、(当たり前ですが)だからといってサカキはシルバーに「止めて欲しくて」ずっと探していたわけではないはずですよ!

 

司会:そりゃそうですよね。普通のに親子の情というか。

 

けいちゃんそう。ただ会いたいから探していたはずで、この「止められることもまた望んでいる」というのはあくまで無意識的にだとか、メタ的にということです!

 

 

けいちゃん:こほん。話を戻しまして、こうしたことからポケスペにおけるサカキ様とはつくづく矛盾した内面を持つ、けれどその複雑さこそが魅力のキャラだと言えるのではないでしょうか?

 

けいちゃん:とはいえ今回の内容はあくまで私の推測です!実際にどうなのかは読んだ人それぞれが考えてみるのが面白いのではないでしょうか?とのことで今回はここまで。

 

司会:まとめありがとうございました!それでは皆様またの機会に。

 

 

 

 

 

けいちゃん:さて、ここからは今回の話に対しては余談なんですけど、なーんかつくづくトキワって因縁の地というか、こうした構造が他にも横たわっている気がするんですよね。

 

司会:ほうほう?

 

けいちゃん:ただ、なんでなのかはまだ私もこれといった答えはないんですけどね。

じゃあ次回はトキワについて関連することでもう一つ現時点思いついているとこにいきましょうか!それではばいばい〜!

 

司会:というわけで、次回はイエロー編だそうです!お楽しみに。

追記:次回は2月になるので、XY編完結巻に合わせて予定を変えるとのことです。テーマは、みんな大好きフラダリ。お楽しみに。