【ポケスペ考察】図鑑所有者の利き手を考察する②〜持つ手から予想〜
さて、前回に続いてポケスペの図鑑所有者の利き手を考察、第2回です。
前回を読んでいただくとより楽しめると思いますが、この記事だけでも問題ありません。
今回はボールを「持つ」手に注目してみました。
改めてですが方法はシンプル、ポケSpedia「ランキング!!ポケSPなんでも◯◯!!!」と同様にひたすらとにかく数えるというものです。
数字は時に主観の盲点を教えてくれるもの。
果たして、どんなデータが出てきたのか…
多分今回で完結。
それではお楽しみください〜!
【ブログ主によるつぶやき】
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はじめに
今回もいきなり結果から参りましょう。
まずは前提を確認。
前回とは少し違う部分があります。
- 調査対象はモンスターボールを「持つ」シーンにおける左右の手の割合
- 「投げる」のはカウント外
- 捕獲、てもちの出し入れは区別しない
- つりざお、キュー、蹴る、電子的転送などもカウント。その場合は構えなどから「利き」を推測
- どちらかの手が折れているなどして選択の余地がなかったと考えられるシーンや、両手のシーン、また、胸のモンスターボールのような利き手不明のものはカウント外
- 詳細は後述するが、「帰ってきたボールをキャッチするシーン」はカウント外
- 集計対象は通巻版1〜61巻*1、レッドからワイまで
- 表紙、裏表紙、表題紙、扉絵なども含む
であり、また
- 公式によって利き手が明言されているのはレッドが左利き(両利き)のみ
ということを踏まえ、
- 「全体の平均」「レッドの割合」の2点を基準に推測する
という方法を採っていることを述べておきます。
細かい説明はやる気があればいずれ別の記事にて。ですがやはり読む必要は全くありません。
そしてここ重要ですが、個人でやっている以上データの信頼性は一切保証しません。
悪しからず。
もっとも左利きの可能性が高いのは…
その結果がこちら!
レッドを念頭に置いているので%は左手で持っていた割合、左利き度とは可能性ではなく「なんちゃって偏差値」です。
■左利きの可能性の高い図鑑所有者ランキング
※1〜61巻、数が少なすぎるファイツのみ除く
1位:パール
66.7%(4/6)左利き度:72.6
2位:ラクツ
53.8%(7/13)左利き度:62.9
3位:サファイア
50.0%(2/4)左利き度:60.0 ※要検証
4位:ブラック
47.6%(10/21)左利き度:58.2 ※要検証
5位:シルバー
40.54%(15/37)左利き度:52.80
6位:グリーン
40.48%(17/42)左利き度:52.75
7位:レッド
40.0%(40/100)左利き度:52.4
8位:プラチナ
38.9%(7/18)左利き度:51.6
9位:ブルー
38.5%(5/13)左利き度:51.2
10位:イエロー
37.5%(12/32)左利き度:50.5
11位:ダイヤモンド
36.4%(4/11)左利き度:49.6
12位:ゴールド
34.3%(12/35)左利き度:48.1
13位:クリスタル
33.3%(13/39)左利き度:47.3
14位:エメラルド
30.0%(3/10)左利き度:44.8
15位:ワイ
27.3%(3/11)左利き度:42.7
16位:ホワイト
25.0%(2/8)左利き度:41.0
17位:エックス
18.2%(2/11)左利き度:35.9 ※要検証
18位:ルビー
8.3%(1/12)左利き度:28.4
※ファイツは該当シーンが少ないため参考までに
ファイツ
0.0%(0/1)左利き度:21.8
※イエロー、ゴールドの赤文字(右利き判定)は前回の結果を踏まえたもの
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以上、ボールを持つ手による予想だと
左利きの可能性が高そうなのはパール、ラクツ
右利きの可能性が高そうなのはルビー
という結果になりました!
ルビーとラクツは前回の「投げる手」と同様の傾向が出ており、よってそれぞれ左利きと右利きの可能性が高そうです。
また、パールは対象シーンは少ないにせよこちらでは左利きの傾向が出ており、「投げる手」でも左利き“寄り”の傾向があったことを踏まえると、左利きの可能性を考えてよさそうです。
ちなみにエックスも右利きの傾向が出ていますが、前回は左利き寄りの傾向だったことを考えると少し考える必要がありそうです。
そもそもサンプル数も少ないですしね。
ブラックも反対の傾向のように見えるので要検証です。
あと、サファイアもエックス同様にサンプル数が少ない点には注意。
さて、再確認ですがこのデータはデータとしては数が少なく、また分析も別に厳密にやっているわけではないので、
この記事の内容はあくまで「傾向」ぐらいのものとして捉えてくださいね。
結果からの気づき
ルビーとラクツは傾向はっきり
ここからは考察いきましょう。
冒頭で述べたようにルビーとラクツは「投げる手」と「持つ手」で同様の、しかもわりとはっきりした傾向が出てきました。
サンプル数の問題は常にありますが、2人についてはそれぞれ右利き/左利きとみてもよさそうです。
しかし、ルビーくん…
本当に君はこだわりが強いんだね。
左手でボールを持っているのは22巻p153、5コマ目の空のボールを見つめている時のみ。*2
これもやや平常時からは遠いので、状況的には例外としてしまってもいいのかも。
ちなみにその次のコマでは右手に持ち替えているように見えるので、これが作画ミスでないとするなら本当に徹底しています。
…とはいえさすがにこれは単なる作画ミスの可能性が高いと思うんですけどね。
しかし、左右のミスなど漫画の面白さにおいて実に些細なことなので別にいいのです。
前回「ルビーの美意識はポケモンにとどまらず自身の投げるフォームまで」という予想を立てましたが、
もしかするとその美意識は「投げる」より前の「持つ」ところにまでも行き届いているのかもしれません。
さすがです。
さすがすぎます。
「キャッチする」はカウント外
さて、ここで少しカウントの方法について。
恣意的と思われるかもしれませんが、「持つシーン」のうち「ボールをキャッチするシーン」=「取る」はカウント外としています。
なぜかというと、この数字を混ぜるとどうも「持つ」と「投げる」の相関が弱まってしまうようなのです。
そもそもが弱い相関ではあるんですけどね。
これに対する仮説としては、「取る」は「持つ」や「投げる」に比べると使う手の選択の余地が少ないからかなぁ、と。
- 技「ほえる」やポケモン自身の意志などによって意図せず「取る」場面がある
- ブラック(45巻、p39)(47巻、p173)、ワイ(56巻、p16)など
- 他の動作の中で行なっていて利き手の判断の難しいものが多い
- イエローは右手のつりざおでボールを手繰って左手でキャッチしている(4巻、p49)が、これはどっち?
→「右手でつりざおを操っている」から右判定?それともやはり「取った手」として左判定? - ゴールド(8巻、p41)、ラクツ(53巻、p149)なども
- イエローは右手のつりざおでボールを手繰って左手でキャッチしている(4巻、p49)が、これはどっち?
というわけで、「このシーンが抜けている!」とかあってもミスじゃない場合もあるのであんまり責めないでね。おい
傾向の違うトレーナーたち
もう一つ余談をば。
私はこの調査の前にある予想を立てたのですが、それは
「投げる」手と「持つ」手は逆の傾向が出る
というものでした。
右利きなら右手で投げ左手で持つことが多い、のように。
それは野球やソフトボールが念頭にあって、利き手で投げるのは当然として、利き手で投げるために(/自由にしておくために)ボールを持つ手は利き手ではない方が中心になる、という予想です。
実際は違っていて、「投げる」手と「持つ」手はわりと一致する傾向があったわけですが。
考えてみればそれはそうですよね。
野球やソフトボールは飛んできたボールを「受けて投げる」必要があるからそうしているわけで、最初から手元にあるボールを投げるポケモントレーナーでは前提が違っているのですから。
でもこの「予想」は、ブラックやプラチナといった「投げる」手と「持つ」手の傾向が異なるトレーナーの謎を解くヒントになるのではないのかな、と思ったりもして。
ポケモントレーナーはあまり「ボールを受けてから投げる」必要がないとはいえ、利き手が自由であるに越したことはないはず。
それはいうなればセオリーみたいなもので、この2人のスタイルはそれを踏まえたものなのでは…という予想をしておきます。
2人とも勉強熱心で、トレーナーのセオリーみたいなものには詳しいだろうし。
うう…とはいえ根拠にするにはあまりに薄いけれど…
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追記:
プラチナはいろんなシーンを見ていると左手を使うシーンも結構あるので、両利きのような気もしてきました。
ますますわからないね。
ここから先はどうぞ興味のある方、調べて考えてみてください〜。
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パールの左利きの可能性を考える
最後の考察はパールです。
私は彼は左利きだと予想しているのですが、その根拠には調査結果の他に「パール&ダイヤモンド」の立ち位置があります。
外側に向かって手を広げるのが彼らのコンビの印象的なポーズですが、これはそれぞれ利き手を広げているのではないかな。
また、32巻p134のタッグバトルでもその立ち位置で、かつパールは左手でボールを投げているので、やはりここはシンプルに彼は左利きと読んでいいような気がします。
また、ボールは映っていませんが37巻表紙のパールは左投げのポーズだったりします。
表紙のポーズは作中に比べて“状況的な制約”は少ないでしょうから、根拠の一つに数えてもそう悪くない気がします。
で、そこから考えるとダイヤはきっと右利きでしょうね。
パールと対になりますし「投げる」も「持つ」も傾向はそんな感じですから。
……え?パールのツッコミはたいてい右手?
あ、そうですか……
立ち位置のせいです。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか。
「持つ手」「投げる手」から出てきた各図鑑所有者の利き手の傾向は、わりとちゃんとイメージ通りだったというのが私の印象です。
前回と今回のまとめとして、おさらいしてみましょう。
明言されているレッドは除くとして、作中から推測できる範囲だと
【可能性高め】
ルビー:右
ラクツ:左
【可能性中】
パール:左
【可能性あり】
イエロー:右
ゴールド:右
クリス:右
【可能性低?】
ダイヤ:右
ブラック:右
といった感じでしょうか。
とはいえ全てはあくまで予想にすぎないもの、実際のところはどうなのかはわかりません。
それにフィクションの話ですから、データがどうであれそれぞれの人が思ったことが正解です。
話は逸れますが、私はこの調査のためにこの度何度目かのポケスペ完走(一気読みではないですが)をしましたが、本当〜〜〜〜〜に面白かったです。
時には調査を忘れそうにもなりました。
利き手の考察にとどまらず、この記事が皆様のポケスペ再読のきっかけなどになってくださったりなんかしたらまさに望外の喜びです。
夏休みのある人、読み返すにはいい機会ですもんね。
ない人…も関係ないです。
読みましょう。
長い時間お付き合いありがとうございました!
以下、おまけあるのでよければご覧ください。
おまけといいつつ長いぞ。
それでは〜!
【ブログ主による再宣伝】
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おまけ1
1-1.やはり実戦派は…
前回でも注目したシルバーらの左〜両利きぶり。
公式からは左利きとも両利きとも明言されていませんが、彼らのこの傾向は「持つ手」でも健在です。
やはりここからは実戦への意識が見て取れ、まさに実戦派、あるいはプロフェッショナルというべきでしょう。
隙がありません。
しかし私はどうしてもある疑念を拭えません。
グリーンとシルバーは単に格好をつけているだけなのでは、と。
あと、両利きっぽさはサファイアにも感じます。
しかしサファイアは文明の利器を使いたがらないだけにモンスターボールもあんまり好きじゃないのか、とにかく対象シーンが少なく、傾向を見出すのが難しい面もあるのは事実です。
(その問題は一旦置いとくとして)その上でデータを見ると、彼女は何だか両利きっぽくあり、
そこからは「身体能力に優れるだけに体の使い方がうまい」というサファイアの姿が浮かんでくるようです。
そうそう、エメラルドは「持つ」手はわりと右利き寄りで、ここから右利きと仮定するなら、両手でボールを投げ分けているのはすごいですよね。
前回の調査によると、エメラルドは「投げる」手においてはどちらかというとグリーン、シルバー的な左〜両利きっぽさがあるのです。
作中の描写にあるような彼の努力の痕跡をそこに感じます。
1-2.優しいイエロー、想いが伝わってくるパール
調査のカウントからは外していますが、実は両手でボールを持ったシーン*3もカウント自体はしてみました。
するとイエローがぶっちぎりトップの6回。
癒しの力を使ったり読心を行うシーンでそのように持つことが多いのでそれに応じた持ち方ということもあるのでしょうが、
それでもやはりポケモンをとても大事にしているイエローらしさを感じるデータです。
他にも、私が両手でボールを持つシーンで印象的だと思ったのは36巻p151のパール。
ゼルヒコを捕獲したシーンですが、敗北と疲労困憊の果てに捕まえたということもあり、その持ち方からは想いの強さが伝わってくるようです。
その後のマキシやパカ&ウージとの繋がりを考えるシーンも合わさってエモいんです。
1-3.ルビーファンなら当てて当然?
ボールを両手で持つといえばポケスペ屈指の名シーン、4章ラスト「ルビーの6匹目」を忘れることはできません。
さて、ここでクイズです。
ルビーの構えですが右手と左手、どっちが上でどっちが下だったでしょう?
答えはぜひ22巻をチェックしてみてね!
おまけ2
2-1.カウントの分類について
ここからは考察を離れたどうでもいい話。
カウントのやり方について少し解説。
私は対象シーンを3つのグループ、5つの種類に分けました。
- 「持つ(Hold)」
- 投げる
- 「投げる(Throw)」
- 「蹴る(Kick)」
- 「その他(Other)」
- 「取る(Catch)」
です。
「持つ」は持つシーンだけでなく、置く、渡す、などの「投げる」「取る」以外全ての動作を含んでいます。
また、「取る」は対象シーンがかなり少なく、傾向を見出すことも難しかったので今回の考察ではあまり触っていません。
この分類を通して作中のトレーナーの実際の動きを表現すると、
- 「持つ」
- 「投げる」
☆これでカウントは「持つ」1回、「投げる」1回 - 「取る」あるいは次の「持つ」→「投げる」へ
が基本形となります。
これを1巻、p6-7(第1話 VSミュウ の2〜3p)で説明すると、
p6
①1コマ目:レッド
「投げる(Throw)」:右手
②6コマ目:レッド
「投げる(Throw)」:左手
p7
③2コマ目:レッド
「持つ(Hold)」:右手
④3コマ目:レッド
「持つ(Hold)」:左手
※持ち替えているので再カウント
で
レッドに
「持つ」右1回、左1回、
「投げる」右1回、左1回
の4つがカウントされる、となります。
これを対象シーンが出るたびに延々と繰り返すことでカウントしていくわけです。
実際のシーンではこの過程のうちどこかが省略されるのは普通で、また、対象シーンを分類する際の基準にはもう少し細かいルールを設定していて、それに「投げる」以外の目的で「持つ」ことも多いので実際のバリエーションは多彩です。
ここ本当に全く必要のない情報なので読み飛ばしていただいて大丈夫です。
2-2.「持つ」と「投げる」の比較
と、細かい話は置いといて、ここで「持つ」と「投げる」の平均を単純に比較してみましょう。
例によってサンプル数が大きすぎるレッドと少なすぎるファイツは除いています。
「持つ」:左率 36.8%(119/323)
「投げる」:左率 34.8%(96/276)
平均化してしまったものなのでだいぶ雑だとは思うのですが、これはまぁだいたい一緒と言っていいんじゃないでしょうか。
以上のことから、前回書いたようなプラチナのような例外*4はあれど、基本的には「持つ」手と「投げる」手の傾向が一致していれば利き手の可能性が高い、とみなしていいと思います。
個人個人で見ると、だいたい傾向は一緒なので。
たいてい右利きっぽい人は揃って右利き、
左利きっぽい人は揃って左利き、
バランスの良い人は揃ってバランスが良いです。
おまけ3
調査の問題・限界点
これは前回論じたので、興味のある方はそちらを参照してください。
ここまでお読みいただき本当にありがとうございました!
何の役にも立たないこと必至の記事でしたがお楽しみいただけていたら幸いです。
それでは〜!